電工ドラムの安全で機能的な選び方って?
こんにちは!
すっかり涼しくなって、秋晴れの日が続いてます。夏もすっかり終わった感のあるとかち帯広ですね。仕入れ担当・野田です!
さて、秋分の日も過ぎこれから日に日に陽が短く、日が暮れて暗くなるのが早くなる季節になっていきますね。帯広は北海道でも東の方になるので、日没は今だったら17:20くらいになるんです。だから夕方5時になったら「ウチに帰りたい・・・・」気持ちになるんですよ!
そんなわけで今回は、こんな時期に欠かせない 電工ドラムのことを書きたいと思います。
電工ドラム・・・一般の方にはあまりなじみがないかも知れませんが「延長コード」が リールに巻かれているものなんです。建築現場や土木の現場、発電機から電源を取ったキャンプやイベントにも使われているのを見ることができると思います。 一般家庭でお持ちのお宅って多いんでしょうか???
水道のホースリールなら、私の自宅にもありますが、電工ドラムはね・・・そんなことを思って、電工ドラムの選び方をお伝えいたしますのでお付き合いくださいね!
電工ドラムの選び方・現場編
まず・・・いきなりですが、ゼネコンや大きい工事の現場などのお客様によく出る「屋内型」、 土木の現場のお客様によく出る「屋外型」の大きく分けて2つがあります。 よくみなさん「安いのでいいから~」ってお選びになりますが、それってちょっと危険をはらんでいます。
カネマツで在庫しているもので一番安くて一番売れているのは
「ハタヤ サンデーリール S-30S」 という商品になりますが、これは一番お手頃な商品で、
屋内用30m・二芯・4コンセント・温度センサー付き というスペックで、一番実用的なふつうのタイプ。室内・一般用って考えてください。
ハタヤ サンデーリール S-30S ハタヤカタログより
ところが労働安全衛生規則によると、アースを取ることができない電光ドラムは多くのゼネコンなどの大きな現場に持って入れないってことに なってます。感電防止のためですね。
なので、三芯の電工ドラムが必要なんですが、
労働安全衛生規則第333条「漏電による感電の防止」によると
(漏電による感電の防止) 第三百三十三条 事業者は、電動機を有する機械又は器具(以下「電動機械器具」という。)で、対地電 圧が百五十ボルトをこえる移動式若しくは可搬式のもの又は水等導電性の高い液体によつて湿潤してい る場所その他鉄板上、鉄骨上、定盤上等導電性の高い場所において使用する移動式若しくは可搬式のも のについては、漏電による感電の危険を防止するため、当該電動機械器具が接続される電路に、当該電 路の定格に適合し、感度が良好であり、かつ、確実に作動する感電防止用漏電しや断装置を接続しなけ ればならない。
ということと、労働安全衛生規則第337条「移動電線等の被覆又は外装」 には
(”移動電線”が電工ドラムにあたるってことですね)
(移動電線等の被覆又は外装) 第三百三十七条 事業者は、水その他導電性の高い液体によつて湿潤している場所において使用する移動 電線又はこれに附属する接続器具で、労働者が作業中又は通行の際に接触するおそれのあるものについ ては、当該移動電線又は接続器具の被覆又は外装が当該導電性の高い液体に対して絶縁効力を有するも のでなければ、使用してはならない。
のこの二つの規定によって
大きな現場でこれが守られてない電工ドラムだと入場を拒否されることがある
んですよね・・
三芯って・・・?電工ドラム・一般編
そこで、三芯の電工ドラムが必要になるんですが、三芯でも「屋外型」「屋内型」があって30m・50mなど コードの長さもあって、選ぶのが大変なんですよー!(大抵は、お値段で選ばれるお客さんが多いけど) 当然、屋外で使用の際は「屋外型」屋内でのみ使用の際は「屋内型」でお願いします!
そして三芯って?どんなのかというと、日動工業(株)の特許を所得しているプラグ
こんなふうにポキっと折れて、二芯でも使えてアース付の三芯で安心な(オヤジギャグじゃないですよ)「ポッキンプラグ」というのが標準装備な日動工業(株)の電工ドラムなんです。
この折れるところを切ってしまうと感電など命を落としかねない大変なことになりますので
絶対にちょん切ったりしないでくださいね!!!
それから・・・基本的なことですが大事なことなので強調しますが
”電線を巻いたまま使用しないでください!!”
これは・・・実は、「イベント用に」って買って行かれたお客さまが電ドラを巻いたまま使用されていてコードが熱を持ち、バーストしてしまって買ったばかりのドラムがオジャンとなり、その時のイベントも危うくオジャンとなりそうだった・・・というオソロシイこともあったという実話に基づいてます!!本当にどうぞ皆さんお気を付けくださいね!
また、スペック的なことでいうと”アース付””ブレーカー付き””漏電遮断機付き””過負荷漏電保護兼用型”などなど・・機能がたくさんあった 方がより安全ということになるんですよね。
そのようなスペック付の電ドラだと、ついているお値段にもそれなりに理由があるってことなんです。
さてさてこちらは、カネマツ店舗で販売の電工ドラム売り場・・・
真ん中の電ドラは大工さんにおススメの極太20mコード。こちらは電動工具をあれこれ着けて作業してもブレーカが落ちにくいんです。そして20mだから新築やリフォームなど一般家庭の中で使いまわしても、コードが絡みにくい長さなんですね~
屋内用電工ドラム 中&右50m用 左&中/三芯・右/二芯温度センサー付き
左の電ドラは屋外用 30m ハタヤBX-301K
実は、屋外型で一番いいと言われているのが左端のサンタイガーレインボーリール 30mで
「漏電遮断器」「アース付温度センサー内蔵」の三芯×3コンセントなんです
(ほかのに比べるとやはり・・・いいお値段ですね~)
そこまでのスペックいらないよ~という方にはこちらをどうぞ。本当にピンキリなんですね。
裏ワザ?として
漏電遮断機付き(ブレーカ付)の電ドラはちょっと手が出ないわーって方は、今お使いの電ドラにこれを付ければ漏電遮断器付き電ドラになる!!という隠れた逸品があるんです。
日動工業のポッキンブレーカ
こちらは屋外・防雨型 PBW-EK-T
「ポッキン延長ブレーカ」こちらは屋内型・過負荷・短絡・漏電保護兼用PIPB-EK-T
「プラグインポッキンブレーカ」
漏電事故も防げますし、なにせリフォーム工事なんかで一般家庭に入って電源をお借りする時にブレーカが突然落ちて、冷蔵庫もDVDデッキもなんもかも電化製品がリセット!!の恐怖から逃れられそうですし、
”突然ブレーカー落ちて真っ暗!”とか”盛り上がってるイベントがオジャン!” なんてことにならないですよ!
こんな商品もちょっと頭の中のすみっこに置いておいてみてくださいね!!!
夕暮れが早くなって電気使用の時間が早くなっていきますので、電工ドラムを正しく安全に使って安心して作業に専念してくださいませ!!!
ではでは~
野田 香
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