青空に映える屋根と緑の大地に似合う家に住む!

見えないところが肝心なお家の防水施工

こんにちは!
本州では梅雨時期に入りました。と最近ニュースで見ました。
北海道十勝でも、ここ数年6月は蝦夷(えぞ)梅雨などと言う言葉があるくらい
この時期頃からは雨や肌寒い時期が続いたりと、本州の梅雨とはすこし違ったカタチの
天気が続きます。そしてそんな時期がとっても嫌いな十勝で木造建築の資材営業をしている五十嵐です。

こんな時期ですので、お家を大工さんが建築する際に気をつけている
水の浸入を防ぐための施工について少し紹介してみようかと思います。

見えないところに細心の注意をはらうお家の防水施工

最近『8時だよ全員集合!!』のDVDをレンタル店から借りて見ていた時に
家族コントで天井から雨漏りがして、タライや桶で雨水を受けてるシーンを見ました。
現在のお笑いを見ていると、まずこんなコント設定無いよなぁなんて思いながら懐かしく
楽しみながら見ていました。
今の時代、住宅の建築技術やそれに関連する資材も進化をして昔のようなタライや桶で
家の中に入った水を受ける事はほぼ無いと思いますが、それでも水とは怖いもので
少しの隙間からも入るおそれがあるので防水施工は細心の注意をはらいながら
住宅を建築する職人さん達は日々施工しています。

家も下着を付けるんです。

いきなり下着って??と思っちゃうサブタイトルですが、お家の外壁を人間に例えると
服と思って下さい。服の種類は様々なデザインがありますけど、人間も服を着る前に
下着を着ます。僕の場合だとこの時期汗をかくので、服の中には肌着を着て汗を吸収し
そして爽やかクールな感じで夏を過ごすのですが、これが住宅の場合だと外からの雨水の侵入防止と、室内の湿気を逃がす為の透湿(とうしつ)防水シートと言う名の建築材料があります。

ハウスラップ画像4

※タイベックと記載されている、白い物が透湿(とうしつ)防水シートになります。ハウスラップとも
記載されていますが、まさに住宅の外壁にぐるりとこのシートをラッピングしちゃいます。

この透湿防水シートは、外壁材を貼ったり塗ったりする前に住宅の外壁に貼っていきます。
そうする事で万が一外壁材の裏側に吹き込んでしまった雨水の、住宅内部の浸入防止や
木材に雨水が付着しない、とてもありがた~い建築材料のひとつです。
そしてこの透湿防水シートありがた~いなんて言いましたが、ただ貼るだけでは効果は半減してしまいます。水は重力で上から下へ行くので貼る際には、下から上へ貼っていき
重ねる際には上のシートの重ね部分を下のシートに被せる様に貼っていきます。
そして水は液体なので少しの隙間からも浸入するので、重ね部分はテープでしっかり塞いでいきます。

ハウスラップ画像7※画像中央部が下のシートと上のシートの重ねた部分です。貼ると言っても裏側には接着剤は付いていないので、建築用のホッチキスなどで外壁に貼っていきますが、そのホッチキスもあまり多く打つと穴があいてしまうので、箇所々に適当に打ってきます。ここの現場の大工さんはとても仕事が丁寧な職人さんで、シートもしわにならずに綺麗に貼っています。
シートだけでなく、丁寧に綺麗に仕事をする大工さんがいる工務店さんはとても自慢が出来ると思います。住宅を建てる場合は家のデザインや性能だけでなく、素晴らしい大工さんが
いる工務店さんにお願いするというのもアリですよね(^_^)

住宅建築で、テープってけっこう使います。

僕が㈱カネマツに入社する前はテープって基本、文房具で使用する
セロハンテープ、ダンボール等梱包する時に使用するガムテープ(布製・紙製含める)
もしくは何か色分けしたい時に使用する、色つきのビニールテープ。
かなり大まかですが、大まかなりにも実際この位しかテープと言われると想像しないし
多く一般的に使用するのはこの位のテープの種類だと思います。
ですがテープとはけっこう奥深いもので、使う用途で材質、粘着力、厚み様々な種類があります。
では住宅でこのテープを使う場合どこに使用するのだろうと思ういますが、今回は防水の観点から言いますと先ほど紹介しました透湿(とうしつ)防水シートのジョイント部分や窓廻りの防水で使用する事がとても多いです。
次はその窓周りの防水について紹介してみます。

窓周りの防水はとても大事です。

窓は室内に外の明かりを入れる為にはとても大事な物ですよね。
個人的にはとても大きい窓があるお家が好きです。
そんな窓ですが結果的に外壁に取付けるわけですから、その外壁と窓との隙間は
必ず出来てしまいます。
隙間が出来てしまうという事は、隙間があればそこから水が入る確率はかなり高くなってしまいます。
そこで水の浸入を防ぐ為に使用するのがテープとなるわけです。
窓周りに使用する場合2種類のテープがよく使用されています。
一つ目は『ブチルゴム系』の防水粘着テープです。

ブチルゴム系テープ※ブチルゴム系防水テープは伸縮に優れていて厚みも僕の知る範囲の中で
0.5㍉~2ミリと種類があり、幅も一般的に30㍉~100㍉と幅広く豊富です。
かなりべとべとしていて触ると黒いのが指に付いて作業性はあまりよくありませんが
防水性はとても高いテープですしこのテープは車の部品接着でも使われる程
接着してなじむと、とても粘着力の高いテープで昔から建築現場では防水テープとして
幅広い活用をされています。

次の防水テープは『アクリル系』の防水テープです。

アクリル系防水テープ画像

※アクリル系防水テープはブチル系防水テープと比べるととても薄く、厚みが無い分
不陸を出しづらいので、室内に使用する気密防水シートと言いう物があってそのジョイント部分や、初期粘着がとても良く手切れがブチルゴム系テープよりも格段に良い為
作業性が抜群な防水テープですが手切れが良いという事は伸縮性はブチルゴム系よりも
悪いので破断しやすいというのがデメリットでもあります。
しかし現在ではこのアクリル系のテープも物によってはブチルゴム系までとはいかなくとも
伸縮性が良い物もあります。

この2種類のテープはどちらも防水性があるので、サッシ廻りの防水処理として一般的に
幅広く使用されているテープです。

ハウスラップ画像2

 ※現場が進行していて、外壁材を貼る為の木下地が既に打たれているため見づらい部分がありますが、この画像は先程紹介しましたテープの種類はブチルゴム系テープを
使用しています。テープの貼り方も水が入りにくくする為、サッシの下⇒左右⇒最後に上と
水は上から下に流れるので、テープの小口をなるべく隠す最適な貼り方が基本です。

最後に・・・

本州が梅雨時期と言う事で、住宅の防水施工について今回は紹介してみました。
外壁部分と窓周りに付いての2点の話でしたがとてもなが~くなってしまったのですが
お家が完成してしまうと、絶対に見えない部分で実はこういいう見えない箇所がとっても
大事だったりします。お家が欲しいなぁと思って住宅完成現場見学会で間取りや外観等
を見学しに行くのがほぼ一般的ですが人の裸を覗くのは犯罪ですが(笑)
完成す前のお家の裸を見るのはある意味とっても大事だったりします(^_^)
見えない部分こそ職人さんの丁寧な仕事が見れたり、するのでこういう見学会を開催している場合は一度見に行ってみるのもおすすめですよ。

それでは☆彡 


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五十嵐大介

五十嵐大介

販売促進営業アドバイザー株式会社カネマツ
十勝の工務店様に支持を頂き、カネマツ入社10年目に入ります。お客様の「困った」を解決すべく日々奮闘中です!